2012年1月12日木曜日

4.3 回転数測定用ストロボ








静大の関係で、子供にものづくりを教えるボランティアを始めた。最初の教材としてコイルを巻いて3極モーターを作ったので、モーターの回転数を測定するためのストロボを作ってみることにした。
今回はLegoは関係ない。

まずLEDが光る懐中電灯を調達した。1WのLEDつきというもの。コントローラは数字表示がついたタイマー用のPIC基板を使うことにする。モーター駆動用のTA7291Pが電流を1A流せるので、これでLEDを駆動することにした。

懐中電灯の電池ホルダー部分を改造してPIC基板からLEDを点灯できるようにした。ボディの部分に穴を開け、そこからケーブルを通している。

回転数はRPM(Revolution Per Minute)で表示するようにした。自動車のエンジンの回転数などと同じで1分間の回転数で表す。表示が3桁しかないので240RPMから9990RPMまでの範囲とし、1の位は常に0として表示しないようにした。表示は24から999までとなる。
LEDの点灯時間は1回転の1/128の時間としてある。角度で約3度になる。

LEDに流す電流をどの程度にするか検討する。モーター用の電池をつければ1Aでも流せるはずだが、ロジック用の電源で出来る範囲でやってみることにした。ロジック用の電源は単4電池2ヶで3Vにし、これを昇圧して5Vを作っている。電流は200mAまで。
まず、10Ωの抵抗を直列に入れてやってみたが、まだいけそうなのでもう一つ10Ωの抵抗を並列につけ、5Ωにした。これで多分400mAくらい流れているはず。電源の容量をオーバーしている可能性が高いが、点灯時間のデューティーが1/128なので問題なく動いている。

ストロボを使った回転数の測定のやりかたを調べてみたところ、回転部分に1か所だけ線または点をつけ、その見え方で判断することがわかった。速い回転数から測定を始め、回転部分が停止して見えるところで、線または点がいくつ見えるかを確認する。3つ見えたら3倍の回転数、2つ見えたら2倍の回転数で、1つだけ見えるところが正しい回転数になる。

これで自分で作成した3極モーターの回転数を測定してみたところ、2420RPMであった。
LEDにもっと電流を流してもう少し広い範囲を照らしたい、とか回転数の設定の精度をもう1桁増やしたい、などの改善点が見えてきたが、とりあえず回転数の測定はできるので今回はこれでヨシとする。

今回は動画はうまく撮れなかったので写真だけである。
最後の3枚がストロボで回転数を測定しているもの。カメラのシャッターは1/4秒。
最後から3枚目がモーターが停止している状態、次が点が1つだけ見える状態で2420rpm、最後がその倍の回転数でストロボが光り、点が2つ見える状態。