2015年9月13日日曜日

15.09.13 エネループ放電・充電器


今回は自分用の実用品。以前、エネループ用の放電器を作ったが、電池1ヶ用だったし、充電は別の充電器に移してやる必要があったので、エネループ2ヶを同時に放電してから充電する装置を作った。電池でエネループを充電するのはばからしいので、電源は3.3VのACアダプタを使う。


放電は、トランジスタのコレクタに3.3Ωの抵抗をつけ、これにエネループで電流を流すようにする。流れる電流は300mA程度。電池の電圧を測定し、1.0V以下になったら放電を終了し、充電を開始する。


充電は別のトランジスタのコレクタに3.3Ωの付加抵抗を付けて電源に接続し、エミッタにエネループの+側をつなぎ、-側はグランドにつなぐ。3.3Ωの両端の電圧を測定し、一定の電流が流れるようにベース入力のPWMの幅を制御する。電池を10時間で使い切るのと同じ電流で充電するのが安全ということなので、単3の場合は190mA、単4の場合は75mAを流して充電する。充電中の電池の電圧が1.44V以上になったら充電を終了し、無負荷状態に戻る。


動作状態や電池の電圧を表示するため、乾湿式の温度・湿度計で使ったのと同じ3桁の7SegLEDを使い、操作用にタクトスイッチを2ヶ用意した。
LEDの1桁目は状態表示で、上半分で左側の電池、下半分で右側の電池の状態を交互に表示する。"口"は無負荷状態、下の横棒がないのは放電状態、右の縦棒がないのは充電状態を表す。1桁目の小数点は常に点灯している。
2桁目と3桁目で電圧の小数部を表示する。電池が装着されていない場合は"--"と表示される。


電池を電池ホルダに入れると、無負荷の状態の電池の電圧が表示される。エネループでなくても電池の残量を表示することができる。基板には単4用の電池ホルダを取り付けたので、単3を使う場合は単3用の電池ホルダを基板のコネクタに取り付ける。


タクトスイッチを押す回数で機能を選択する。
1回押しは単4電池の放電と充電、2回押しは単3電池の放電と充電、3回押しは単4電池の充電、4回押しは単3電池の充電となる。動作中にスイッチを押すと、動作を停止して無負荷状態に戻る。