ぶらさげた皿にモノを乗せて重さを測るぶらさげ秤を作った。センサーは歪ゲージを使う。
これまで使ったことがない歪ゲージを使ってみることにした。薄いフィルムに抵抗を張り付けてあって、すぐに破れるし、はんだ付けも熱を加えすぎるとすぐに縮んでしまう、など取り扱いは注意が必要。これをレゴのリフトアームの表と裏に張り付けて使う。歪ゲージの抵抗は、伸びると大きくなり縮むと小さくなる。この変化はとても小さいので、ホイートストンブリッジ回路で抵抗値の変化を電圧に変換し、差動アンプで電圧を増幅してPICのADコンバーターで測定する。
測定用の歪ゲージの電圧の測定値と重さの関係は、計算では決まらないので、係数を決めるためにキャリブレーションを行う。0gと199.0gの錘を乗せてそれぞれの電圧を測定し、測定値の変化に対する重さの係数を求めておく。
今回もプリント基板を作成した。CPUは28pinのPIC18F25Q10、表示器は7Segment3桁のLED、作動アンプはオペアンプ2ヶで作る。部品点数が多く、これまでで一番大きな基板となった。
秤の精度は±1%程度と思われる。
秤だけだと使う頻度はそれほど多くなさそうなので、温度計と時計の機能もつけておいた。