ステッピングモーターを作り、時計の長針と短針を動かすようにした。ステッピングモーターはコイルを4ヶ90度間隔で並べた単純なもの。時計の歯車は以前振子時計で作ったものをほとんどそのまま使っている。
コイルはM3のビスに0.26mmのポリウレタン線を巻いたもの。同じものを4ヶ作り、永久磁石のローターの周りに90度間隔で取り付けてある。コイル1ヶずつに順に電流を流すと、ローターが90度ずつ回転し単純なステップ動作をする。90度回転した後は、電流を止めても永久磁石がコイルのビスをひきつけてブレーキがかかる。乱暴なモーターなので、高速回転はとてもできない。1秒で1回転くらいが限界のようである。今回は1分毎に90度回転させて時計の長針を動かす。
コイルはトランジスタで駆動する。トランジスタ4ヶとスイッチ1ヶ、それにLED1ヶの部品をブレッドボード型の基板に組んだ。PICは8ピンのPIC12F1822を使う。コイルはPWMは使わずオン・オフで駆動している。
振子時計では30秒で1回転するガンギ車の軸にウオームギアをつけ、これで40歯の歯車を回していた。30秒で1/40回転なので、1分では1/20回転となる。今回は1分毎に1/4回転する軸に8歯の歯車をつけ、40歯の歯車を回す。これで1分で(1/4)*(8/40) = 1/20回転となる。時刻合わせはローターの軸を手で回して行う。合わせた後はローターとマイコン側の位相がずれるので、5分くらい前の時刻に合わせ、あとはスイッチを押して1分ずつ動かして時刻と位相を合わせる。