ものづくり教室の教材用に天気予報ができるものを試作してみた。天気は気圧の変化で予測する。センサーはBME280という温度・湿度・気圧のセンサーを使うことにした。表示は電池が長持ちすることを最優先することにして、先日作ったLEDの点滅方式でやることにする。せっかくなので、天気予報のほかに温度・湿度・気圧も表示できるようにした。
表示装置はLED12ヶを時計のように並べたものとした。点滅で天気・温度・湿度・気圧の4つの値を表示する。4拍(1小節)で1つの値を表示し、同じ値を3小節表示し、次の1小節は光らずに休む。これを4回繰り返して4つの値を表示する。
天気は1拍光って3拍休み、湿度は2拍光って2拍休み、温度は3拍光って1拍休み、気圧は4拍全部光る。
表示の順序は、天気->湿度->温度->気圧、とする。点滅を表にすると以下のようになる。
天気は、快晴・晴れ・曇り・雨、の4つのアイコンで表示し、他の値は11ヶのLEDで表示する。湿度は0-100%を10%きざみ、温度は0-30℃を3℃きざみ、気圧は990-1030hPaを4hPaきざみで目盛りを付けてある。
複数回光るものは、隣り合った2つのLEDが点滅して値を表示する。12時と1時の位置のLEDが点滅したときの値は以下のようになる。
電源は単3電池1ヶを3.3Vに昇圧して使う。コンデンサにゆっくり充電した電力で瞬間的にLEDを光らせるようにしてあるので、電源から流れる電流は非常に少ない。これで、電池をきれいに使い切ることができる。CPUは20pinのPIC18F14K22。消費電力を抑えるため、WatchDogTimerで256ms毎にスリープから起こして処理を行い、すぐにまたスリープするようにした。これで約1秒間に4回LEDを点滅させる。無駄な電力を使わないよう、CDSで周囲の明るさを検出し、暗くなったらLEDの点滅をやめるようにしてある。消費電力は非常に少ないので、使いかけの電池でも十分動くし、電池スペーサーを使えば単4電池も使える。