モノづくり教室の教材として、アルミ板の音板を使い、共鳴箱つきのチャイムを試作した。音程はウエストミンスターの鐘に合わせ、ソ・ド・レ・ミの4つとした。
まず、角棒と薄い合板を寸法通りに切断し、接着剤で組み立てて共鳴箱を作る。共鳴箱の表板に共鳴用の25mmの穴を4つ開ける作業があるが、穴あけに使った工具がオーガービットという大きなドリル状のもので、こわごわ作業したが、下敷きに使った板も突き抜けるくらい強力で、合板の切り口はバリバリになってしまった。穴の上に音板を置くので、穴はほとんど見えなくなるため、このまま使うことにした。
次に、幅30mm、暑さ4mmのアルミ棒を金鋸で音板の長さに切り取り、ドリルで取付用の穴を開ける。
次は、ヤスリとドリルで音板の調律を行う。音程の測定はPC用のフリーウエアでソフトチューナーというものが使いやすいので、これを使っている。
音程が低ければ、音板の両端をヤスリで削る。音程が高い場合は、音板の中央付近の裏側にドリルで少し穴を開ける。
今回は、少し長めに材料を切り取ったので、両端をヤスリで削るだけで調律できた。
鋸で切る作業やヤスリで削る作業は部屋の中ではできないので、庭でやったが、猛暑の日で汗だくになりながら作業をすることになった。
調律はぴったり0セントになるように削ったつもりであったが、後で共鳴箱にセットして再度測定してみると、4つとも数セント高くなっている。ヤスリで削ると摩擦で温度が上がり、音板の長さが長くなっていたのが、時間が経過すると温度が下がり、長さが短くなり音程が高くなったと思われる。
孫のリー君に見せたところ、「キンコンカン」と叩いて遊んでいた。こういうシンプルなものがわかりやすいようである。
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